村上頌樹

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ライトスタンドへの号砲、心に火が灯った夜

朝、洗濯機の中でシャツがぐるぐる回るのを眺めながら、春代はぼんやりしていた。ベランダの外、雲ひとつない空があまりにも澄んでいて、それがかえって、気持ちをどこにも置けなくさせていた。「たまには、一人になってもええやん」そう呟いて、自分の声に少...