プロ野球観戦記

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【神宮球場】阪神、ヤクルトに逆転勝利!延長戦を制す近本の一発

明日は誰かと。〜阪神タイガース観戦記 2025.4.17(神宮球場)新調したLサイズのユニフォームは、僕には窮屈だった。唐揚げとハイボールを手に神宮球場の三塁側S席に座ったとき、ようやく呼吸が整ってきた。周りには熱狂的な阪神ファンたちがいて...
阪神タイガース観戦記

勝ち星が遠くても 〜阪神タイガース観戦記 2025.4.8

甲子園に来ると、なんでやろな、ちょっとだけ自分がええ女になった気がするねん。大阪・池田で生まれ育って、今は梅田の美容皮膚科で受付してる。日焼け止めの知識はプロ級やけど、今日は日傘もファンデもなし。推しの才木くんを全力で応援する日には、そんな...
親子と野球

呼びかける声が届くまで 〜阪神タイガース観戦記 2025.4.3

「3人で野球とか、めっちゃ久しぶりやな」そう言って母がチケットを手渡してきたのは、1週間前、実家に帰省した夜だった。「3人」は、母と、僕と、ススムさん。去年の夏に結婚した母の再婚相手で、大工のススムさんは、たぶん不器用だけど、たぶん優しい。...
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50歳の春休み、ピッチャーズマウンドの向こうで〜阪神タイガース観戦記 2025.4.1

朝、窓を開けると、少し冷たい風が入ってきた。大阪の春は、こんなふうに曖昧で、あと少しで暖かくなるような、そんな予感をまとっている。桜は咲きかけていて、駅までの道にちらほらと薄紅色が混じっていた。京セラドームへ向かうのは、久しぶりだった。豊中...
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ライトスタンドへの号砲、心に火が灯った夜

朝、洗濯機の中でシャツがぐるぐる回るのを眺めながら、春代はぼんやりしていた。ベランダの外、雲ひとつない空があまりにも澄んでいて、それがかえって、気持ちをどこにも置けなくさせていた。「たまには、一人になってもええやん」そう呟いて、自分の声に少...