阪神 2−5 広島】中継ぎの粘投が光った金曜ナイター|阪神タイガース観戦記 2025.4.18

阪神タイガース観戦記

“次は、やり返したれ”
「また次の阪神戦から?なんやねん、キャベッジ……」

金曜の昼休み。スマホでスポーツニュースを見ながら、つい小さく声が漏れた。
なぜこうもタイミングが重なるのか。って、まあプロの世界に“忖度”なんてあるはずないけど、
気持ちとしてはやっぱり納得いかない。

昨日のヤクルト・村上然り、ライバル球団の主力が皆阪神戦で復帰する。

夕方には仕事を片付けて、陽菜と定時ぴったりに社を出た。
今日は気温が高くて、白Tの上に羽織ったリネンのジャケットも、駅までの数分で汗ばむくらいだった。
でも、阪神電車を降りると、風が出てきて、それがほどよく心地よかった。

一塁内野席。
甲子園カレーは、やっぱり“沁みる”味だった。
陽菜が「このカレー、街中でも売ってくれたらいいのに」って言いながら食べてるのを見て、
なんだかちょっと笑ってしまった。
“沁みる”って、レシピじゃなくて気分で決まるのかもしれないな、とか思いながらスプーンを動かしてた。

スタメンには2番・小幡の名前。
「そういえば、小園と同期やったな」って言ったら、陽菜は「それ、阪神の選手?」って。
“今”だけ見るタイプ”の陽菜と、どうしてか記憶の細部にしがみつく私。
でも今日は、その差がなんとなく心地よかった。

試合は阪神が先制した。
森下くんの出塁から、前川くんのタイムリー。
湧きあがるスタンド。歓声がまっすぐにグラウンドへと届いていく。
「今日、いい流れかもな」って、私は思った。
甲子園って、不思議と気持ちを押し上げてくれる瞬間がある。

でも、そのあとだった。
2回表、村上が捕まる。粘られ、ヒットを打たれ、気づけば5失点。
スタンドの空気も、沈黙とため息が混ざったような色に変わっていた。

「中継ぎ、昨日延長やったし……」
そんな言葉が口から出たのは、少し苦しかった。
不安もあった。でも、それは杞憂に終わった。

今日一軍に戻ってきた島本。漆原、岡留、そして岩貞。
誰が出ても阪神の投手陣は、胸を張って投げ、その粘投が試合の均衡をを保っていた。
“仕事をする”って、こういうことなんだろうなと思った。
誰かの目に映らなくても、誰かの期待に応えること。

試合はそのまま終盤へ。
3点差を背負ったまま迎えた9回裏。
打席には3番・森下くん。
ここで一本出れば、何か起きるかもしれない。球場の空気が、そう言っていた。

結果は……。
悔しさはある。でも、それだけじゃなかった。
ピッチャーの投球、野手の声、応援の拍手、全部がまっすぐ伝わってきた。
“負けたけど、信じられるチーム”って、こういうことかもしれないって思った。

カープのエース森下投手と、阪神の村上。開幕戦と同じカードで今日はやり返された。

野球は面白い。長いシーズンでまたこの両エースは何度も投げ合うんだろう。

甲子園の夜風はあたたかくて、少しだけ湿っていた。
陽菜は帰り道に、「なんか、この空気がすでに次の試合への助走って感じしますね」と言った。
私は「うん。次はやり返したれ、って思えるやん」と返した。

帰り道の会話が、なんとなく背筋を伸ばしてくれた。

【今日のスコア】
2025年4月18日(金)@甲子園球場
阪神 2 − 5 広島

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